LoqiRoam · 旅日記
光が町へほどける日
丘の展望、駅前の生活、紙の文化、城山からの海をつないだ散歩。
赤星を出て、最初に三島公園の丘へ上がった。視界がひらくと、市街の明るさと瀬戸内海の薄い青が同じ水平線に並んだ。そこから駅近くへ下り、商店街の軒下や工場の白い気配を拾う。広い景色のあとでは、町の光は小さく、しかし濃く見えた。川之江では紙のまち資料館に入り、手漉き和紙と水引の説明から、この土地の産業が暮らしの近くにあることを知る。最後に城山へ上ると、山と海の間に工場の灯りが連なっていた。紙の白さ、道の陰、海の銀色。景色は場所ごとに変わるのではなく、歩くたびに静かに重なっていった。
この旅の足跡
- 丘の上の三島公園は、遊歩道の先で市街と瀬戸内海を同時に見せる。朝夕の光がよいという話に、少し納得した。
- 伊予三島駅の近くでは、工場の白い煙と商店街の軒下が同じ空の下にある。産業の町は、遠くからより歩いて見える。
- 紙のまち資料館では、手漉き和紙や水引が産業の歴史と並ぶ。白い紙に触れると、外の強い日差しまで薄く見えた。
- 川之江城は城山の上から海と法皇山脈を両方見せる。紙の資料を見た直後なので、町の産業が山と海の間に置かれていると感じた。
- 城山を下りるころ、瀬戸内海は昼の青から鈍い銀へ変わっていた。大きな名所より、色の移り変わりが今日の収穫だった。