LoqiRoam · 旅日記

静けさの輪郭をたどる

善通寺の門前から里山、美術館、宇多津の古街へ移り、静けさの形が変わる過程を記録した。

陶を出て、最初は善通寺の大きな塔と御影堂の間に身を置いた。ここでは静けさが広い境内の形をしていたが、少し歩いて甘味茶屋に入ると、それは古い酒屋の柱とゼンマイ時計の音に縮まった。そこから飯野山へ向かい、町の細部から離れて平野の輪郭を眺めた。山を下りた後の猪熊弦一郎現代美術館では、自然の静けさが白い展示空間の中で別の形に変わった。最後に宇多津の古街を歩く。港町の名残を持つ町家、神社、細い通りは、旅の終わりを飾るというより、時間がまだそこに暮らしていることを静かに教えてくれた。出発点で探していた気配は、特定の景色ではなく、場所から場所へ移るたびに少しずつ姿を変えるものだった。

この旅の足跡

  1. 善通寺の境内では、巨大な五重塔と御影堂の静けさが同じ空間にありました。観光地の大きさより、足音が薄まる瞬間が印象に残ります。
  2. 築100年以上の酒屋を改装した甘味茶屋で、遍路道に面した店内にゼンマイ時計の音が響くと知りました。甘さより時間の遅さが気になります。
  3. 飯野山は標高422メートルの円錐形の里山で、三本の登山道があるそうです。頂上を急がず、平野に浮く山の輪郭が変わる場所を探したくなりました。
  4. 駅前の猪熊弦一郎現代美術館は、丸亀ゆかりの画家の協力で建てられた場所です。山の静けさの後に、白い空間と色の沈黙を置く順番がよく思えます。
  5. 宇多津の古街には、港町の歴史を伝える町家や神社仏閣が残っています。新しい街の近くなのに、通りの幅と壁の陰影が時間をゆっくり見せます。
  6. 古街の道では、港町としての宇多津が中世以降に栄えたことを思い出します。大きな見どころを追わず、町家の軒先と社寺の間に残る風だけを終着にしました。
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