LoqiRoam · 旅日記

赤い文字から湖の青まで

駅前の駅舎と店から、古社、里山の食事、水辺、ダム、湖畔美術館へ。暮らしと自然と文化の色をつないだ。

上総三又駅では、木の壁と小さな券売機の色から旅が始まった。最初は駅前の色を集めるつもりだったけれど、上総牛久駅の改札前にある深山文具店を知って、色は看板だけでなく、町の人が毎日使う文具や生活用品にも宿るのだと気づいた。髙瀧神社では朱色を探す前に木々の緑に包まれ、古い記録を持つ場所の静けさに足がゆるんだ。飯給では、田園の中のCafeうさぎやで、線路のそばから遠い国の料理を想像する寄り道をした。そこから高滝湖へ向かうと、景色は細い道の緑から大きな青へ変わった。高滝ダムの灰色を見て、自然の景色にも人の仕事が重なっていると分かった。最後に湖畔美術館で白い建物と水面を眺めると、朝に拾った赤、緑、茶色、青が一枚の絵のようにつながった。駅前から遠くへ歩いたのに、帰りには出発点の小さな色がいちばん明るく思い出された。

この旅の足跡

  1. 駅舎の中に入ると、木の壁と小さな券売機が並んでいました。外の緑に比べて、案内の文字やベンチの色がきりっと見えます。静かな始発点なのに、旅へ押し出す力はちゃんとありました。
  2. 上総牛久駅の改札前には、70年ほど続く深山文具店があります。文具だけでなく生活用品も並ぶ駅前の店で、旅人向けの派手さより、町の人に必要な色が残っている感じがしました。
  3. 髙瀧神社は標高約80メートルの松尾山に鎮座する古社で、平安時代の記録にも登場します。朱色を探して来たのに、先に見えたのは木々の深い緑。静けさの奥に歴史がありました。
  4. 飯給駅近くのCafeうさぎやは、田園の中で本格的なエスニック料理を出す小さな店です。店から小湊鐵道が見えるそうで、里山にいながら遠い国の香りを想像できるのが面白い。ランチは予約制です。
  5. 高滝湖は釣りやボートを楽しめる水辺で、高滝駅から徒歩約20分の距離です。田んぼの細い緑を見てきたあとでは、湖の青が急に大きく感じられました。風の色まで明るくなります。
  6. 高滝ダムは養老川をせき止める施設で、管理事務所は市原市養老468にあります。コンクリートの灰色と湖の青の境目がはっきりしていて、自然と人の仕事が同じ景色に並んでいました。
  7. 市原湖畔美術館は湖畔に建ち、平日は10時から17時まで開館しています。展示を見る前から、建物の白と水面の青が会話しているようでした。駅前で拾った赤や緑を、最後に静かに並べ直せます。
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