LoqiRoam · 旅日記
港の風に、順路をほどかれて
金磯の海岸から港の公園、鉄道の記憶、図書館、交流拠点を経て、日峯大神子の海岸景観で終える寄り道旅。
南小松島を出たときは、駅の近くを軽く歩くつもりだった。けれど最初に金磯の海岸へ寄ると、松林の向こうの水面だけでなく、港の仕事を支える人工物まで見えてきた。しおかぜ公園では、海のモニュメントと飛行機のような遊具に足を止められ、景色の見方が少し子どもに戻る。その後、ステーションパークのSLで廃線の時間へ折れ、図書館で音を落とした。kocoloでは予定を閉じず、港町の誰かの普段の居場所を想像する。最後に日峯大神子の海岸へ向かうと、歩いてきた道が細い線ではなく、海へほどける一枚の地形に見えた。
この旅の足跡
- 金磯海岸では、松林と遊歩道の向こうに海が見え、工場の気配も消えない。観光地らしく整いすぎていない景色に、最初から少し惹かれた。
- しおかぜ公園には海のモニュメントと飛行機を思わせる遊具がある。港の大きな景色のそばで、子どもの目線の海も同居しているのが意外だった。
- 小松島ステーションパークのSL記念広場では、廃線後の鉄道の時間が一台の機関車に留まっている。港町の散歩中に、線路の記憶へ急に引き戻された。
- 小松島市立図書館はステーションパークの散策路につながり、約11万冊を抱える。機関車を見たあとに本の静けさへ入ると、街の音が一段細かく聞こえた。
- 小松島みなと交流センターkocoloは、自習や課外活動、仕事にも使える港の拠点だ。観光案内だけではなく、誰かの普段の居場所になっている点が気になった。
- 日峯大神子広域公園は紀伊水道に面した約65ヘクタールの海岸公園。坂道の先で市街地が遠のき、さっきまでの細い曲がり角が大きな地形に戻っていった。