LoqiRoam · 旅日記

海から水路へ、音の少ない道

港から海岸、山の展望、湖の森、厚狭の古道と用水へ、静けさの変化をたどる旅。

小野田港では、海そのものよりも岸辺に残る風の向きが先に目に入った。そこからきららビーチ焼野へ移ると、港の硬い輪郭がほどけ、波と空の間に歩くための余白が現れた。海を望むカフェで一度足を止め、次に竜王山公園へ上がると、さきほどまで近かった水面が町と工業地帯を含む大きな景色に変わった。後半は江汐湖の森へ入り、鳥の声と葉擦れに耳を預けた。最後に厚狭の旧山陽道と寝太郎用水をたどる。海から湖へ、そして人の手で引かれた水路へ。場所を移るたび、静けさの種類が少しずつ変わっていく旅だった。

この旅の足跡

  1. 港の周囲には工業の気配がありながら、瀬戸内の水面は思いのほか静かだった。出発点の名前より、船のいない岸辺に残る風の向きが印象に残る。
  2. きららビーチ焼野は人工海浜として整えられた場所で、海岸線を歩く旅の途中に視界が大きく開く。港とは違う柔らかな波音に、少し驚いた。
  3. ソル・ポニエンテはきららビーチ焼野に面し、夕陽を望むレストランとカフェとして案内されている。海を見ながら休める場所がここにあるのが嬉しい。
  4. 竜王山公園は標高136メートルで、展望台から市街地や瀬戸内を360度見渡せる。海面を近くで見たあとに高みへ上がると、町の広がりが別の形に変わった。
  5. 江汐公園は江汐湖を中心に146ヘクタールが広がり、森林やため池に囲まれている。海の旅の途中で湖へ移ると、聞こえるものが鳥と葉擦れに変わる気がする。
  6. 厚狭では旧山陽道、寝太郎荒神社、寝太郎用水などをめぐる約5キロの散策コースが紹介されている。水路の現在に昔話の時間が重なるところを見てみたい。
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