LoqiRoam · 旅日記

線路の銀色から、紙風船の白へ

戸沢駅の静かな山里から上桧木内へ列車で移動し、線路、森、紙風船、神社の色を集めた。

戸沢駅に着くと、ホームの向こうに山が近く、駅前なのに音が少なかった。最初は周辺を歩いて、細い道、畑、古い屋根、杉の濃い緑を拾った。大きな観光地を目指さなくても、暮らしのそばにはちゃんと色がある。けれど今日はもう少し先まで見たくなり、秋田内陸線に乗って上桧木内へ向かった。短い列車の旅なのに、窓の外の緑が帯のように流れて、景色の集め方が変わった。紙風船の里という名前に出会ってからは、山の中に白や赤の明るい色を想像しながら歩いた。最後に神社の森で足を止めると、旅の始まりの銀色と、終わりの深い茶色が静かにつながった。今日は駅前から遠くへ行ったのに、最後には町の暮らしの近くへ戻ってきた感じがする。

この旅の足跡

  1. 戸沢駅は山あいの無人駅で、ホームの向こうに木々が迫っている。駅前なのに音が少なく、最初に拾った色は線路の銀色と森の濃い緑だった。
  2. 駅から少し離れると、国道より細い道に家と畑が続く。観光看板より、濃い杉の緑と古い屋根の灰色が目に残り、町の色は静かな場所ほど濃いと感じた。
  3. 上桧木内駅までは秋田内陸線で約4.7キロ、列車なら約5分。車窓の緑が一度に流れて、徒歩の景色とは違う細長い色の帯になった。
  4. 上桧木内は紙風船の里として紹介されている地域。紙の白や鮮やかな絵柄を想像しながら歩くと、山の緑の中に人の手で作った明るさが見えてくる気がした。
  5. 上桧木内神社の名が市の防災地図にも載っている。森の中の社は派手ではないけれど、雪と山に囲まれた集落のよりどころらしい深い茶色が印象に残った。
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