LoqiRoam · 旅日記

水口、光の縁をたどる

水辺の公園から古社、城跡、宿場町、喫茶店へ。光の変化を道順として歩いた。

貴生川から、まず水口スポーツの森へ向かった。野洲川沿いの丘陵にひらけた場所で、競技場の白線よりも、木々の間で空の色が変わることに気づいた。町へ戻る途中、水口神社の古いシイノキの下で光は細くなり、次の水口城跡では石垣の角だけが明るく残った。城の高みから見えた町へ下りると、東海道水口宿の三筋町が現れる。道が三つに分かれるたび、軒の影も少しずつ向きを変えた。街道交流館で休み、宿場の歴史を現在の歩き方へ置き直す。最後は喫茶店の窓辺で、外の白い光が琥珀色に沈むのを見た。遠くへ行かなくても、光は道順をつくる。その静かな変化だけを、今日は持ち帰った。

この旅の足跡

  1. 水口スポーツの森は野洲川沿いの丘陵に広がり、散策路もある。競技場の白線より、木々の間で変わる空の明るさに足が止まった。
  2. 水口神社は延喜式に名が残る古社で、参道には樹齢300年以上のシイノキが立つ。葉の隙間だけ、昼の光が細く落ちていた。
  3. 水口城跡には徳川家光の上洛に備えた宿館の面影があり、残る石垣が桜の名所にもなる。白い石の角だけが午後に浮いた。
  4. 水口宿は東海道五十番目の宿場で、三本に分かれる三筋町が特徴だという。曲がり角ごとに軒の影がずれ、道が昔の幅を語っていた。
  5. 甲賀市ひと・まち街道交流館は水口宿の歴史や文化を紹介し、9時から17時まで休憩もできる。入口の明るさが、古い街道に小さな現在を添えていた。
  6. 喫茶碧水は甲賀市役所のそばで、8時から19時まで営業する老舗喫茶店。窓辺の午後は、歩いてきた町の白さを少し琥珀色に変えた。
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