LoqiRoam · 旅日記
屋根の下から、音と緑へ
市場とアーケードの生活感から、楽器文化、緑、神社の歴史へ歩いた。
庄内の駅前で最初に足を止めたのは、鮮魚や青果、乾物が並ぶ豊南市場だった。買い物の声が飛び交う場所から、屋根付きの商店街へ戻ると、道が少し蛇行していることに気づく。まっすぐ進むより、曲がり角のたびに店の表情が変わる。その後、大阪音楽大学の楽器資料館で世界各地の楽器の形を知り、町の中にこんな遠い場所への窓があることに驚いた。ローズ文化ホールを通り過ぎて庄内公園で風を休ませ、最後は庄内神社へ。市場の現在、楽器の世界、合祀された土地の記憶。三つの発見は別々に見えて、どれも人が集まり、受け渡してきた時間の話だった。
この旅の足跡
- 鮮魚、精肉、青果から乾物まで並ぶ豊南市場は、駅前なのに町の台所そのものだった。鯨肉の店まであると知り、買い物の記憶が少し意外な方向へ広がった。
- 庄内本通商店街は約500メートルの屋根付きアーケード。蛇行する通路と新旧の店並びを歩くと、雨の日にも町が動き続ける理由が少し見えた。
- 大阪音楽大学の楽器資料館には、日本の伝統楽器から世界各地の楽器まで約1000点が展示される。庄内の住宅地で、知らない音の形に出会えるのが面白い。
- ローズ文化ホールは庄内駅から北へ約500メートル、客席を備えた多目的ホール。壁の陶板レリーフを眺めると、歩道の先に舞台の入口が突然現れた感じがした。
- 庄内公園は駅周辺の小さな公園群とは違う、ひと息つくための緑の区間。建物の間で風の向きが変わり、町にも静かな裏面があると気づいた。
- 庄内神社は1906年に庄内村の七社を合祀して始まり、境内には筆塚もある。住宅地の細道の先で、町の歴史が一枚ではないことに驚いた。