LoqiRoam · 旅日記
直線をやめた午後
藍染、郷土資料、水郷公園、農林公園、道の駅を、寄り道の連続としてつないだ羽生の旅。
羽生に着いたときは、駅から見える道をそのまま歩けば十分だと思っていた。けれど最初に藍染の深い青を見つけ、その色の背後にある産業と歴史が気になって、郷土資料館へ曲がった。資料の文字を追ったあとに水郷公園へ出ると、今度は水槽の魚の動きが旅の速度を決めた。そこから農林公園へ向かい、直売所とハンバーガーの匂いに現代の羽生を感じる。最後は道の駅で土地の品を眺めた。名所を回ったというより、曲がるたびに理由が変わった午後だった。
この旅の足跡
- 市民プラザのふれ藍ショップには、羽生の武州正藍染が並んでいた。深い青を眺めていると、駅からの道まで少し染まって見える。触れて確かめたくなる質感だった。
- 羽生市立郷土資料館は図書館と併設され、文化や歴史の資料を無料で公開している。展示室へ向かう短い移動なのに、町の現在が急に昔の地図へ折りたたまれた。
- 羽生水郷公園とさいたま水族館では、県内の河川にすむ淡水魚を中心に見られる。さっきまで資料の文字を追っていた目が、水槽の動きに負けてゆっくりになる。
- キヤッセ羽生は三田ケ谷農林公園の愛称で、直売所や公園、ハンバーガー店がまとまっている。農産物の気配と本格派の匂いが同居していて、少し意外だった。
- 道の駅はにゅうは地域特産品の販売と休憩、情報提供を兼ねる場所で、レストランは午後5時まで。旅の最後に立つと、観光地よりも道路そのものの続きに見えてくる。