LoqiRoam · 旅日記
藍から緑へ、松阪の色歩き
松ヶ崎駅前から商人町、松阪木綿、豪商の屋敷、城跡、森林公園へ。街の色を藍から緑へつないだ。
松ヶ崎駅前で、まず看板や自転車、家の外壁にある小さな色を拾った。歩みを進めると商人町の道に入り、古い木の家と今の店が同じ景色に並んでいて、町は過去と現在を別々にしまわないのだと感じた。松阪もめん手織りセンターでは藍の縞に出会い、色が名物ではなく仕事として続いていることがうれしかった。そこから旧長谷川治郎兵衛家へ寄ると、うだつ、土間、蔵、庭が重なり、布を商った人の暮らしが建物の陰影に残っていた。松阪公園では石垣の灰色と空の明るさを眺め、最後は森林公園へ向かった。木のトンネルと芝生の緑の中で、今日集めた街の色が静かにほどけていった。
この旅の足跡
- 松ヶ崎駅前から歩き始めると、住宅の間に店の看板や自転車の色がちらちら見えた。大きな名所より、最初の一歩の生活感が面白い。
- 商人町の道には、古い家並みと今の店が同じ通りに重なっていた。看板の鮮やかさと木の外壁の落ち着きが対照的で、町が時間を並べているようだった。
- 松阪もめん手織りセンターでは、藍の縞が小物や反物に生きていた。昔の機織り機が今も使われ、布の色は飾りではなく町の仕事なのだと驚いた。
- 旧長谷川治郎兵衛家は、本うだつの外観から土間、複数の蔵、庭へ色が連続していた。豪商の大きさより、木と土が作る陰影に心を奪われた。
- 松阪公園の石垣は、商家の木の色とは違う硬い灰色で、上から町を見返せる場所だった。城跡なのに木々も多く、人工物と緑の境目が気持ちよい。
- 松阪市森林公園には芝生の広場や木のトンネルがあり、街で集めた看板や藍の色が緑にほどけていった。歩くだけで空の明るさまで変わるのが意外だった。