LoqiRoam · 旅日記

水面から山影へ、丹荘の午後

丹荘から神流川、金鑚神社、鏡岩、児玉の旧街道と配水塔を経て農道へ。影の大きさを水辺から山、町、畑へ追った。

丹荘を出て、まず神流川水辺公園へ向かった。子どもたちの想像から生まれた公園という背景を知ると、川面に揺れる橋の影まで少し遊んで見える。金鑚神社では本殿のない社殿の奥に御室ヶ嶽があり、建物を見る旅がいつの間にか山の暗がりを眺める旅へ変わった。鏡岩の滑らかな面では、姿より木漏れ日の揺れが印象に残る。児玉の旧街道では土蔵や軒の影を拾い、昭和の旧配水塔で町を支えた水の記憶に立ち止まった。帰路の農道では畝の影が細い縞になり、名もない道が一日の終着にふさわしい静けさを見せていた。

この旅の足跡

  1. 神流川水辺公園は子どもの絵や作文をもとに設計された場所らしい。川面の影を見ていると、遊び心がまだ水際に残っている気がした。
  2. 金鑚神社は本殿を置かず、奥の御室ヶ嶽を御神体としている。社殿の影より、その先の山の暗さのほうが祈りに近く見えた。
  3. 御嶽の鏡岩は断層の摩擦で表面が鏡のようになった岩。姿を映すはずの岩を前にして、今日は自分より木漏れ日の揺れを見ていた。
  4. 児玉の旧街道には土蔵造りの店舗や蔵が残る。軒先の長い影が道を細くしていて、通りそのものが古い時間を保存しているようだった。
  5. 児玉町旧配水塔は昭和6年に建てられた高架水槽で、今も登録有形文化財として残る。水を支えた塔の影が意外に細長い。
  6. 神川の農道では、畑の畝が光を細い縞影に変えていた。名所の名前がない道なのに、土地の呼吸だけは驚くほど規則正しかった。
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