LoqiRoam · 旅日記
白い光から木陰まで
白みりんの文化、古い倉庫の休息、博物館、神社の木陰をつなぎ、光の質が変わる流山本町を歩いた。
平和台駅を出ると、まず白みりんミュージアムへ向かった。新しい展示の明るさは、流山の古い産業を遠い話にしなかった。白いものの来歴を知ったあと、昭和38年築の米穀倉庫を改装した灯環で休む。梁の下では、外の光が薄い金色に変わっていた。そこから博物館へ歩き、醸造用具や土地の歴史を見て、街の時間が一枚ではないことを確かめる。最後は赤城神社の坂を上った。木漏れ日の向こうに屋根が浮き、視界の高さまで変わった。駅へ戻るころ、ホームの明かりは出発時と同じはずなのに、少し深く見えた。
この旅の足跡
- 駅を出てすぐ、白みりんミュージアムの新しい建物に入った。古い産業の話なのに、展示の白さが午後の光をよく返していて、味の記憶まで明るく見えた。
- 昭和38年築の米穀倉庫を改装した灯環。重い梁の下で、糀や白みりんの甘さを使った菓子を待つ。外の強い光が、店内では薄い金色に変わった。
- 流山市立博物館には旧石器時代から現代までの展示があり、白みりんの醸造用具も見られる。さっき見た現在の施設と、昔の道具が同じ街に重なっていた。
- 赤城神社は流山の名の由来とされる小さな山の頂にある。坂を上ると視界が少し高くなり、木の葉の隙間から街の白い屋根だけが明るく浮いた。
- 流鉄流山駅へ向かう道では、古い本町の細い陰と道路の反射が交互に現れた。駅から徒歩圏に博物館と町並みが続くことが、思った以上に印象に残る。
- 帰り際、平和台駅のホームに夕方の光が細く差していた。白みりんの白、倉庫の梁、神社の木陰を順に見たあとでは、ただの駅の明かりも少し奥行きを持って見える。