LoqiRoam · 旅日記

伏見で、色は道を曲がる

JR藤森から藤森神社、伏見稲荷、大手筋、御香宮、酒蔵、水辺へ進み、伏見の色と時間を集める旅。

JR藤森を出ると、まず駅の近くにある藤森神社へ歩いた。住宅の間の道から境内へ入るだけで、明るい舗装の色が木陰の緑に変わる。そのあと伏見稲荷へ向かうと、朱色が一本ではなく、鳥居の重なりとして山へ伸びていた。強い色を見たあとに大手筋商店街へ戻ると、今度は店の看板や灯りの色が目に入り、古い城下道が暮らしの道として続いていることに気づいた。御香宮神社では、極彩色の社殿と名水の透明さが隣り合い、伏見の色は派手さだけではないと感じた。南浜町では酒蔵の木桶や酒樽を見て、仕込み水が味へ変わる時間を想像した。最後に三栖閘門の水辺へ下ると、町の景色は水運によって運ばれ、今も緑の広場に残っている。駅前で拾った小さな色が、帰るころには町の時間そのものに見えた。

この旅の足跡

  1. 藤森神社はJR藤森駅から徒歩5分で、社務所の受付は9時から17時。古社の境内に立つと、駅前の明るさが急に木陰の緑へ変わるのが面白い。
  2. 伏見稲荷大社は稲荷山全体を神域とし、境内には鮮やかな朱色の社殿や鳥居が続く。近くで見るほど朱の濃淡が違って見え、山へ続く色の道に驚いた。
  3. 伏見大手筋商店街には、かつて伏見城の大手門へ続いた道の記憶があり、すずらん灯とソーラーアーケードがある。昔の城下道が買い物の道なのが不思議だ。
  4. 御香宮神社では、名の由来になった御香水を今も汲め、表門はもと伏見城の大手門。水の透明さと極彩色の社殿が同じ境内にあるのが印象的だった。
  5. 月桂冠大倉記念館は1909年の酒蔵を改装し、木桶や酒樽を展示する。見学後はきき酒と仕込み水も楽しめるので、伏見の色を味でも確かめたくなる。
  6. 三栖閘門資料館では、水位差を調整した閘門の役割を模型で学べる。周囲は伏見みなと広場として緑のある水辺になっていて、酒蔵の町が港町でもあったと実感した。
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