LoqiRoam · 旅日記

道の理由を探す午後

久宝寺寺内町から許麻神社、川沿いの旧家、河内音頭ゆかりの寺を巡り、最後は久宝寺緑地で視界をひらいた。

久宝寺口を出て、最初の交差点ではあえて人の多そうな方向を外した。久宝寺寺内町に入ると、白壁やむしこ窓、碁盤目の路地が残っていて、道が偶然曲がっているのではなく、昔の暮らしを守る形として続いているように見えた。許麻神社では町の始まりに触れ、そこから長瀬川沿いの旧植田家住宅へ向かう。寺内町の信仰の歴史から、新田開発と水の歴史へ景色が転じるのが面白い。常光寺では河内音頭発祥の碑を見つけ、静かな境内に踊りの気配を勝手に重ねた。八尾御坊で町の中心へ戻ったあと、最後は久宝寺緑地へ。細い道を選び続けた一日の終わりに、広い空の下でまっすぐ歩くのも悪くないと思った。

この旅の足跡

  1. 久宝寺寺内町は450年以上前の町割りを残し、白壁やむしこ窓、碁盤目状の路地が続く。道を一つ外れるだけで、歴史と生活の距離が急に近くなった。
  2. 許麻神社は1100年以前から存在したとされ、久宝寺の地名の起点にもつながる神社だ。大きな観光地ではないのに、町の入口で時間の向きが変わる。
  3. 旧植田家住宅は1704年の大和川付替え後に開発された安中新田の会所跡を継ぐ。長瀬川沿いの屋敷で、川が土地の履歴書に見えてきた。
  4. 常光寺には『河内最古之音頭発祥地』の碑があり、八尾地蔵でも親しまれている。境内は静かなのに、石碑の向こうから踊りの気配を想像してしまう。
  5. 八尾別院大信寺は1607年創建で、八尾御坊として親しまれている。境内自由なのが嬉しく、門前の町の音を聞きながら立ち止まれる寺だった。
  6. 久宝寺緑地は24時間開放され、花や樹木、野球場などが広がる大きな緑地だ。路地を選び続けた目には、急に現れる空の広さが少し可笑しい。
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