LoqiRoam · 旅日記

曲がるたび、伊集院

伊集院の歴史、細道、郷土菓子、高台と森林の眺めを、寄り道の判断でつないだ。

駅を出て、まっすぐ行く気分ではなかった。まず徳重神社へ向かうと、そこがかつての妙円寺の跡地だとわかる。寺と神社の時間が重なる場所を起点にすると、次は大通りより細道を選びたくなった。途中で伊集院まんじゅうを見つけ、予定を甘く中断する。そこから城山公園へ上がると、一宇治城跡の高台から市街地と遠景がひらけた。最後は森林公園へ。歩いた道が小さくなり、最初に選ばなかった角のことまで思い出した。今日は名所巡りというより、曲がる理由を集めた旅だった。

この旅の足跡

  1. 駅から少し歩くと、徳重神社は妙円寺の跡地に建つと知った。寺と神社の境目が消えたような由来に、最初の角から惹かれる。
  2. 大通りを外れると、案内板より生活の音が先に届く。歴史の舞台を見た直後だからこそ、今の町の細い道が気になった。
  3. 山口菓子舗は大正時代創業で、伊集院まんじゅうを扱う。甘いものを買うと、急いで次へ行く理由が少し消えた。
  4. 坂の上の城山公園は一宇治城跡で、展望台から市街地や桜島まで望める。歩いた町が急に地図へ戻った。
  5. 伊集院森林公園は重平山の東南部にあり、桜島や錦江湾、霧島まで展望が開ける。町を離れすぎる気まぐれも悪くない。
  6. 森の端で風向きが変わり、帰り道を一度だけ外した判断が残った。名所を集めるより、最後の余白のほうが旅らしい。
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