LoqiRoam · 旅日記
水面のあとで、雁木の角を曲がる
大池の遊歩道から環濠、城跡、美術館、雁木の商店街へ、水の記憶を町の角まで運んだ。
大池いこいの森では、まず大池と小池の周りを歩いた。遊歩道とビオトープの静けさに身を預けていたのに、目の前に雁金城跡があると知ると、森はただの森ではなくなった。そこから公共交通で上越妙高へ移り、釜蓋遺跡公園の環濠を歩いた。水を囲んだ古代の集落は、出発点の池とは違うのに、同じように人の暮らしを水際へ引き寄せていた。高田城址公園では堀と橋の輪郭を眺め、小林古径記念美術館で景色をいったん絵の中へ預けた。最後は高田本町のアーケードへ。店の間から細い道が見えるたび、そちらへ曲がりたくなった。珈琲館で足を止めるころには、名所を巡ったというより、水辺から町の気配へ迷い込んだ一日になっていた。
この旅の足跡
- 大池と小池の周囲に遊歩道があり、キャンプ場やビオトープもある。静かな水面なのに、雁金城跡が目の前だと知ると森の奥が急に気になってきた。
- 駅西口の目の前に、川と環濠に囲まれた弥生時代末から古墳時代初めの集落跡がある。水辺を出たばかりなのに、今度は人が水を囲んでいた。
- 高田城址公園には三重櫓、極楽橋、西堀橋、外堀のハス、歴史博物館などが集まる。堀の水面を見ていると、城は建物より先に輪郭で現れる気がした。
- 小林古径記念美術館は高田城址公園内にあり、古径記念室と企画展示室を備え、開館時間は9時から17時。堀の外の静けさを、今度は画面の中で探した。
- 高田本町商店街は約750メートルのアーケードに約200の専門店が並ぶ。大通りを歩くつもりが、店先の間の細い抜け道ばかり気になって、予定が少し曲がった。
- 本町4丁目の珈琲館シティライトは、店主との会話も楽しめる店として紹介されている。最後に一杯を頼むと、知らない町の輪郭が急に手触りを持ちはじめた。