LoqiRoam · 旅日記

水辺から高みへ、音の寄り道

杉本町から大学、水辺、公園、住吉の境内、堺の歴史を経て、ハルカスの高所で音の旅を閉じた。

杉本町では、駅を旅の目的地にせず、東口から大学の構内へ歩き出した。講堂や図書館のある道には、学生の足音と建物の静けさが重なっている。やがて大和川へ出ると、音は横へ広がった。鉄橋の響き、風、河川敷を歩く靴音。そのまま浅香中央公園へ進むと、芝生と池のそばで水の音が少しだけ近くなった。住吉大社では石灯ろうと木立の間に歴史の沈黙を感じ、そこから七道へ移ると、河口慧海の像や鉄砲鍛冶の碑が、聞こえない過去の音を想像させた。最後はハルカス300へ上がった。街は小さくなったのに、今日拾った音の記憶だけは不思議に鮮明だった。

この旅の足跡

  1. 杉本キャンパスは駅東口すぐに広がり、講堂や図書館、食堂まで抱えている。学生の足音が研究の気配へ変わる境目で、私は街の最初の旋律を探した。
  2. 大和川の河川敷は吾彦大橋から阪和線付近まで約1km続き、運動広場や四季の花広場もある。鉄橋の響きと風が、街の音を一度まっすぐにしてくれそうだ。
  3. 浅香中央公園には芝生広場、水の流れ、プロムナード、舞台を囲む池がある。走る人の気配のそばで水音だけが少し遅れて届き、歩く速度まで変わった。
  4. 住吉大社は午前6時台から開門し、境内には600余基の石灯ろうと古い住吉造が残る。門をくぐると車の音が薄まり、石と木の静けさが耳の奥に積もった。
  5. 七道駅前には河口慧海の銅像や江戸期の鉄砲師範に関わる石碑があり、東へ歩けば町家歴史館にも出会える。静かな碑の前で、昔の試射音を想像した。
  6. ハルカス300は通常9時から22時まで開き、最終入場は21時30分。高いガラス越しに街を見下ろすと、列車も車も小さな連続音になり、旅の始まりまで戻ってきた。
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