LoqiRoam · 旅日記

線路の奥から海の縞模様まで

南方の路地裏の駅から空港、青島の植物園と神社を経て、波状岩の海岸へ向かった。

南方では、駅前らしい広場を探すより先に、ホームが路地の奥に隠れていることに気づいた。西側の住宅と東側の田園の境目を眺めていると、まっすぐな線路が急に空港へ向かう道のように思えてくる。展望デッキでは飛行機の離着陸を見上げ、地面から離れる気配を拾った。そのあと日南線で南へ折れ、青島の植物園でヤシと温室の濃い緑に包まれた。明るい芝生を抜けると、青島神社の参道は車の気配が消え、ビロウ樹の森だけが残った。最後に海へ出ると、鬼の洗濯板が波を固めたように続いていた。予定通りの名所巡りではなく、道の表情が変わるたびに次の角を選んだ旅だった。

この旅の足跡

  1. 南方駅は駅前広場ではなく、路地の奥にひっそりホームがある。西は住宅と県道、東は田園で、観光名所の少なさがむしろ最初の曲がり角を選ばせた。
  2. 宮崎空港の展望デッキは4階にあり、7時から21時まで開いている。田園の線路から急に滑走路へ変わる景色に、少し現実感が追いつかない。
  3. 青島の植物園には15メートルの大温室とブーゲンビリアの回廊があり、ヤシと青い芝生が南国の輪郭をつくる。温室の中だけ季節が少し違って見えた。
  4. 青島神社へは青島駅から徒歩約10分、参拝は日没まで。参道から先は車が入れず、ビロウ樹の森に入ると海辺なのに音が遠くなった。
  5. 鬼の洗濯板は青島から南へ約8キロ続く波状岩で、干潮時には平らな岩場が現れる。固い砂岩の縞が海岸を巨大な道具に変えていた。
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