LoqiRoam · 旅日記
線路の音から、森のエビフライまで
保々を起点に、三岐線の仕事、菰野の産品、森の小さな痕跡をつないだ旅。
保々では、駅前の車両区が旅の入口を少しだけ裏返してくれた。列車に乗る場所だと思っていたところに、整備し、運び、支える時間が重なっている。そのあと北勢中央公園で視界を広げ、丹生川では貨車と機関車の姿から、線路が人や物を運んできた長い記憶を拾った。菰野ふるさと館ではマコモの麺や菓子、野菜の並びに土地の現在を感じ、三重県民の森では木陰の小道へ。松ぼっくりの食べ跡を探すという小さな遊びが、今日いちばん静かな驚きになった。最後はアクアイグニスの湯と甘い香りで、移動の疲れをほどく。大きな名所を制覇したわけではないのに、線路、食べもの、森の気配が三つの小さな発見として残った。
この旅の足跡
- 保々駅のすぐそばに車両区があると知ると、駅がただの乗り場に見えなくなる。整備の音はどこまで旅の景色なのだろう。
- 北勢中央公園は四日市・いなべ・菰野にまたがる大きな計画公園。遊具の先に丘陵の余白が広がり、都市の近くなのに遠くへ来た感じがする。
- 丹生川駅前の貨物鉄道博物館には、貨車や機関車が鉄道貨物の歴史を伝える形で残る。線路の脇に昔の仕事が立っているのが不思議だ。
- 湯の山街道沿いの道の駅には、朝採り野菜や草餅、マコモを使ったそうめんや菓子が並ぶ。特産品の幅に驚き、何を持ち帰るか迷う。
- 三重県民の森には三つのウォーキングコースがあり、松ぼっくりのエビフライが見つかることもある。木陰を歩きながら、誰の食卓の跡か考えた。
- アクアイグニスは源泉100%かけ流しの片岡温泉に、パンや菓子、料理の店が集まる場所。森のあとに湯と甘い香りが待つ展開が心地よい。