LoqiRoam · 旅日記
駅前の色を、川まで運ぶ
四ツ木の駅前から銅像、鉛筆工場、寺社、川辺、立石仲見世まで歩き、暮らしと歴史と水辺の色を集めた。
四ツ木駅を出ると、まず住宅街の中にある大空翼の銅像を目指した。駅前の生活の色に、急に漫画の銅色が混ざるのがおもしろい。そこから北星鉛筆の東京ペンシルラボへ寄り道し、木と芯、おがくずの再利用という、目立たないけれど手触りのある色を想像した。四つ木白髭神社では、1654年から地域の鎮守だったという時間に出会い、さらに浄光寺へ進むと、将軍の鷹狩りの休憩先にもなった寺の歴史が今の住宅地に重なった。前半は道の角ごとに昔が顔を出す旅だった。けれど木根川橋の周辺へ出ると、空と水辺が急に大きくなり、細い道で集めた色が青の中へほどけていった。最後は立石仲見世商店街へ向かい、赤い看板や食べものの匂い、人の気配を拾った。駅前から遠くへ逃げなくても、街はちゃんと場面を変えてくれる。
この旅の足跡
- 四つ木つばさ公園の大空翼像は等身大で、駅から歩いてすぐ会える。銅色の姿が住宅街に立つと、日常に漫画の一場面が混ざったみたいで楽しい。
- 北星鉛筆の東京ペンシルラボは工場見学が予約制で、鉛筆だけでなくおがくずの再利用にも触れられる。木の匂いまで想像できる寄り道だった。
- 四つ木白髭神社は1654年に四つ木村の鎮守として勧請されたと伝わる。住宅地の中の境内に立つと、黄色い銀杏と古い時間が静かに見えてきた。
- 浄光寺は木下川薬師として親しまれ、江戸時代には将軍の鷹狩りの休憩先にもなったという。境内の落ち着きに、昔の道が今も続いている感じがした。
- 木根川橋の周辺は荒川と綾瀬川の水辺、鉄橋、土手の道が重なる。細い寺の道から急に空が大きくなり、集めた色を青に塗り替えられた気分だった。
- 立石仲見世商店街は再開発の只中でも営業を続け、店ごとに定休日や時間が違う。赤い看板と食べものの匂いが並び、最後に街の今を味わえた。