LoqiRoam · 旅日記

曲がり角を五つぶん

茶屋ヶ坂の自然林から揚輝荘、覚王山の門前、東山の植物園を経て、平和公園の丘で旅を閉じた。

茶屋ヶ坂を出たとき、行き先は決めすぎないことにした。まず茶屋ヶ坂公園へ入り、池と自然林のあいだの起伏を歩く。駅前の住宅地から、思ったより早く森へ切り替わる。そのまま揚輝荘へ向かうと、池泉回遊式庭園や茶室、異国の建築が混じる聴松閣に出会い、街の丘に昔の交流が折り畳まれているように感じた。覚王山では日泰寺の五重塔を見上げ、門前の参道で菓子店や食事処の気配に寄り道する。静かな庭から人の声へ、そして東山動植物園の温室と園路の緑へ。最後に平和公園へ抜けると、桜の園やくらしの森の向こうに空が開いた。曲がり角を選び続けただけなのに、出発点からの一日が遠景として見えた。

この旅の足跡

  1. 茶屋ヶ坂公園は茶屋ヶ坂池と自然林に囲まれ、起伏のある散策道が続く。駅前の住宅地からすぐ森に変わるのが意外で、今日はここで道を決めることにした。
  2. 揚輝荘には池泉回遊式庭園や茶室、異国の建築様式が混じる聴松閣が残る。坂道の途中で景色だけでなく、昔の交流まで隠れている感じがして驚いた。
  3. 覚王山日泰寺は日本とタイの友好を背景に生まれた超宗派の寺で、境内には1997年完成の五重塔がある。大きな由来の横で、参道の普段着が気になった。
  4. 覚王山の参道は日泰寺の門前約600メートルに商店が連なり、寺の静けさから菓子店や食事処へ数歩で切り替わる。曲がるたび、観光と近所が入れ替わった。
  5. 東山動植物園の植物園側には温室や広い園路があり、動物園の印象だけでは収まらない。人の声が緑に吸われて、街の近さを一度忘れそうになった。
  6. 平和公園には桜の園、メタセコイア広場、くらしの森の散策路があり、墓地だけではない多層的な風景が広がる。丘の上で振り返ると、寄り道が一本につながった。
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