LoqiRoam · 旅日記
駅前の色が、森へほどける日
新札幌の商業、魚、科学、歴史、森林をつなぎ、駅前の色を北海道の時間と自然へ広げた旅。
新札幌を出ると、まずガラスと案内板と人の流れが目に入った。駅前の色を集める旅だから、最初は整った商業施設の色から始める。けれど水族館に入ると、同じ駅前に青い水と魚の銀色が隠れていた。科学館ではその青を海だけに閉じ込めず、星空や遠い宇宙の黒へ広げてみた。ここで気分を変えたくなり、バスで北海道開拓の村へ向かう。木の壁、古い建物、暮らしの道具を見ていると、街の色には時間も含まれるのだと気づいた。最後は野幌森林公園の森へ。沢沿いの大木と鳥の気配の中では、駅前で目立っていた赤や黄色が少し遠のき、葉の緑や土の茶色が主役になった。出発点は駅だったけれど、旅の終わりは森の静けさだった。
この旅の足跡
- サンピアザとデュオは新札幌駅に直結し、営業時間はおおむね10時から21時。ガラス、案内板、人の流れが重なって、駅前の色は建物より動きなのかもしれないと思った。
- サンピアザ水族館は10時から17時まで、回遊水槽には約600匹の魚が仲間入りしている。駅前のすぐそばなのに、青い水の中だけ時間がゆっくりに見えて不思議だった。
- 札幌市青少年科学館は5月から9月は17時まで開館し、展示室とプラネタリウムを楽しめる。水族館の青を見たあとだと、宇宙の黒も一色ではない気がしてきた。
- 北海道開拓の村は明治から昭和初期の建物を移築・復元した野外博物館で、9時から開館する。駅前の新しい色を見たあとに木の壁へ触れると、北海道の時間が急に近く感じられた。
- 野幌森林公園の桂コースは1.7kmで、沢沿いにカツラの大木と野鳥が見られる。大都会の近くにこんな森が広がるとは驚きで、葉の緑が看板の色を静かに消していった。