LoqiRoam · 旅日記
三山木から、町の色がほどける日
駅前の青を出発点に、食、古寺、農産物、学園、玉露の丘陵へ色の変化を追った旅。
三山木駅で最初に見つけたのは、駅名看板の青と線路の銀色だった。二つの鉄道が近くにある駅らしく、静かなのに遠くへ行けそうな感じがする。歩いてOKUDO-YAへ向かうと、駅前の硬い色が、木の器や釜炊きごはんを思わせるやさしい色に変わった。そこから寿宝寺へ寄り道し、予約制の静かな拝観場所だと知って、旅の歩幅も小さくなった。普賢寺ふれあいの駅では野菜や花、お茶が棚いっぱいに並び、景色の色は畑から運ばれてくるのだと気づく。バスで同志社大学京田辺キャンパスへ移ると、並木と掲示板と人の動きが町を明るくした。最後は飯岡の丘陵へ。覆いの下で育つ玉露の茶園を眺めていると、駅前で拾った小さな青まで、土地の深い緑の中に戻っていくようだった。
この旅の足跡
- 三山木駅は近鉄京都線とJR学研都市線が近接する町の玄関口。駅名看板の青と線路の銀色が朝の空にきっぱり浮かび、静かな駅なのに二つの時間が走っているように見えた。
- OKUDO-YAは三山木中央の発酵ごはんカフェで、釜炊きごはんのランチと惣菜・スイーツを扱う。駅前から歩いて数分なのに、白い器と木の色で空気がやわらぎ、昼の釜の音を想像した。
- 寿宝寺は三山木塔ノ島にあり、重要文化財の十一面千手千眼観音立像を本尊とする古寺。拝観は前日までの予約が必要で、門前の静けさに入ると駅の音が急に遠くなった。
- 普賢寺ふれあいの駅は地元農家の野菜、果物、花、お茶、漬け物などが並ぶ直売所兼休憩所。営業時間は8時から15時で、棚の緑や橙を見て、土地の色は畑から届くのだと実感した。
- 同志社大学京田辺キャンパスは三山木駅からバスで約7分、興戸駅から徒歩15分の学園地域。広い構内の建物と並木を歩くと、住宅地の落ち着きから掲示や学生の動きの明るさへ景色が変わった。
- 飯岡は木津川沿いの独立丘陵に覆下茶園、集落、水田が重なる景観で、京田辺特産の玉露と結びついている。丘を見上げると茶畑の緑が一色ではなく、覆いの影まで含んだ深い緑に見えた。