LoqiRoam · 旅日記

飯羽間から、色が高くなる道

飯羽間の食、富田の田園、岩村の鉄道と町並み、カステーラ、山城をつなぎ、色の変化を楽しんだ。

飯羽間を出て、最初に拾ったのは胡桃五平餅の焼けた色だった。かんのん屋のあたたかさを背に田園へ向かうと、富田地区では緑が何層にも重なって、駅前という言葉の小ささに少し驚いた。岩村駅で鉄道の赤い線を見つけてからは、古い町並みの白黒の壁へ歩を進めた。かめやのカステーラで甘い黄色を補給し、最後は岩村城跡の石垣へ。低い商家の色が坂の上で遠ざかり、山の青だけが大きく残った。駅前の色を探していたはずが、最後には町全体の高さまで見えてきた。

この旅の足跡

  1. 飯羽間駅から少し歩くと、かんのん屋の素朴な店構えに出会う。胡桃五平餅の香ばしさと、山あいの静かな接客が意外に近いのがうれしい。
  2. 富田地区は田園の向こうに山が重なり、農村景観日本一として紹介される場所。駅の近くなのに視界が急に広がり、緑の濃淡を数えたくなった。
  3. 岩村駅は飯羽間から約2.3kmの明知鉄道の駅。小さなホームに列車が入る時間を想像すると、静かな田園に一本だけ赤い線を引くように見えてきた。
  4. 岩村本通りには旧家や商家、ナマコ壁が残り、重要伝統的建造物群保存地区になっている。白黒の壁が、田園の緑とは違う静かな模様を作っていた。
  5. かめや菓子舗は岩村のカステーラ専門店で、併設カフェは庭を眺めながら休める。七種類の味があると知り、古い町に甘い黄色が潜んでいる気がした。
  6. 岩村城跡は標高721mの城山にあり、本丸や曲輪の石垣が残る。町家の低い色を見下ろす最後の坂で、景色が一気に青く深くなった。
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