LoqiRoam · 旅日記

影は水辺から山際へ

駅前の休憩から歴史、寺の庭、水辺、古民家、山道へ移り、影の変化で高麗川周辺を歩いた。

高麗川駅を出て、まず石畳の庭を持つカフェで町の現在に触れた。そこから高麗神社へ向かうと、木立の影の奥に、渡来人と高麗郡の長い記憶が沈んでいる。聖天院では庭の山水と高台の眺めが、歴史を静かな景色へ変えていた。けれど旅の流れはそこで固まらず、巾着田の高麗川へ下ると、水音が視線をほどいてくれた。川辺から高麗郷古民家へ進み、登録有形文化財の縁側と庭に、名所ではない暮らしの時間を見つける。最後は日和田山の女坂へ。斜面の木漏れ日は一歩ごとに形を変え、朝から追ってきた影を、山の中でそっと手放させてくれた。

この旅の足跡

  1. 駅から一分のビスケットは、石畳の庭と南フランス風の店内が続いていた。旅の最初に見る影としては、少し異国めいていて面白い。
  2. 高麗神社では、高句麗から渡来した高麗王若光が主祭神として祀られている。木立の影を見ていると、遠い移住の時間が足元に沈んでいるようだった。
  3. 聖天院は751年創建と伝わり、山水を取り入れた庭園と高台の眺望を持つ。庭の影が静かなのに、視界だけは遠くまで開けていた。
  4. 巾着田の高麗川は、夏には川遊びやキャンプができる清流として紹介されている。水音のそばでは、山の影までゆっくりほどけて見えた。
  5. 高麗郷古民家は旧新井家住宅で、登録有形文化財として保存されている。縁側から庭へ落ちる影に、観光より長い暮らしの時間を感じた。
  6. 日和田山は標高305メートルで、男坂と女坂に分かれるハイキングコースがある。女坂を選べば、急がず斜面の木漏れ日を眺められそうだ。
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