LoqiRoam · 旅日記
川の曲がり方に従う
旧道と街道松から川沿いへ下り、河川敷の休憩と手作りパンを経て、山に囲まれた公園まで広げた旅。
安芸中野では、最初から有名な場所を目指さなかった。駅から近い専念寺の旧道沿いの静けさに入り、瀬野川のほうへ下った。六株のクロマツが残る出迎えの松では、かつて人を迎えた街道が、いまは川風を受けている。そこから緑地を歩き、ほことり広場で町の音を休憩のように眺めた。パン屋の短い営業時間に少し急かされ、ノイエへ寄る。最後は公共交通で瀬野川公園まで足を伸ばした。細い路地の気分で始めたのに、終わりには山に囲まれた空が待っていた。曲がり角は、遠くへ行くための小さな言い訳になる。
この旅の足跡
- 駅から三分ほどの専念寺は旧道沿いにあり、近さのわりに空気が静かだった。入口の花が何か、少し気になる。
- 瀬野川右岸に残る六株のクロマツは、西国街道の松並木の名残。藩主を迎えた道が、今は川風だけを迎えている。
- 瀬野川緑地は中野五丁目の川沿いに続く。水面は派手ではないのに、住宅の角を曲がるたび山の近さが変わる。
- ほことり広場は瀬野川の河川敷にある小さな公園。大きな名所ではないぶん、ベンチで町の音がよく見えた。
- ベーカリー・ノイエは中野東四丁目の手作りパン店で、営業時間は11時から14時30分。短い営業が旅の寄り道を急がせる。
- 瀬野川公園は山々に囲まれた広いレクリエーション公園。川沿いの細い道から来ると、空の大きさが少し意外だった。