LoqiRoam · 旅日記

駅から丘へ、時間の薄い層を歩く

三川駅から由仁の文化施設、庭園、高台へ移り、土地の深い時間と現在の静けさを重ねた。

三川駅では、列車を待つあいだに畑と道路の余白を眺めた。そこから室蘭本線で由仁へ移ると、駅前の町は思ったより静かで、旅の速度が自然に落ちた。ゆめっく館でマンモスの臼歯やオオツノシカの角に出会い、いま歩いている土地の下に長い時間が眠っていることを知る。次にゆにガーデンへ向かうと、花やコキア、地元の野菜が、過去ではなく今日の季節を形にしていた。最後は伏見台公園の高台へ上がった。田園と遠い山を見渡すうち、名所を巡ったというより、町の音が少しずつ薄くなる順番を歩いたのだと思えた。

この旅の足跡

  1. 三川駅は室蘭本線の小さな駅で、周囲には大きな観光施設より畑と道路の余白が広がる。列車を待つ時間そのものが、旅の最初の静かな発見になった。
  2. 由仁駅前には、列車やバスの待ち時間に立ち寄れる場所がある。駅を通過点ではなく、町の人の時間が交わる小さな入口として眺めてみたい。
  3. ゆめっく館ではマンモスの臼歯とオオツノシカの角を実物大模型とともに見られる。静かな図書館の中に、氷河期の時間が突然現れるのが印象的だ。
  4. ゆにガーデンは丘に広がる庭園で、季節の花や約32,000株のコキア、地元野菜を扱うマーケットがある。整えられた自然の中で、風の音だけを探したくなる。
  5. 伏見台公園は標高146メートルの高台にあり、由仁の田園や遠くの夕張岳を見渡せる。遊具のある公園なのに、展望台では町の音が薄くなっていくのが不思議だった。
  6. 丘の東屋からは、由仁の田園が季節によって色を変え、遠くに夕張岳を望める。名所を見終えたというより、見えない音の層を一枚ずつほどいた感覚が残った。
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