LoqiRoam · 旅日記

山影から川上峡へ

古墳の丘、花園、薬草園、嘉瀬川沿いの休憩、白玉饅頭、與止日女神社をつなぎ、光が平地から水面へ変わる道を歩いた。

伊賀屋を出ると、まず平地の中に残る小さな古墳へ向かった。道の両側は住宅と田の境目で、朝の光はまだ低い。丘を離れると金立公園の広い園地が現れ、花の季節でなくても空の明るさが足元まで落ちていた。そこから徐福長寿館と薬用植物園へ進むと、建物の尖った輪郭と薬草の細い葉が同じ風の中に並ぶ。山側の静けさを味わったあと、嘉瀬川沿いの道の駅でいったん休んだ。道の流れと川の流れが近く、旅の速度が自然に遅くなる。白玉饅頭の白さを挟み、官人橋を渡って與止日女神社へ。古い社殿、楠、水面。その順に光が柔らかくなり、最後には景色を見ているのか、反射を見ているのか分からなくなった。

この旅の足跡

  1. 田の向こうに、木々の小山がひとつだけ浮いていた。金立銚子塚古墳は細い道の先にあり、平地の光がここで急に低くなる。
  2. 金立のコスモス園は約33万本の花が広がる場所。季節外れでも、空の明るさを受ける広い園地を歩くと、光の量そのものが景色になる。
  3. 徐福長寿館は9時から17時まで開き、薬用植物園を伴う。尖った屋根の建物と草の葉陰が並び、人工の線と生の形が静かに競っていた。
  4. 嘉瀬川に隣接する道の駅大和は、国道と水辺の間にある。車の流れを背にすると、川風と休憩スペースの明るさが思いのほか近く感じられた。
  5. 明治15年創業の元祖吉野屋では、佐賀県産米を使う白玉饅頭を扱う。白い菓子をひとつ置くと、川上峡の緑が少し濃く見えた。
  6. 與止日女神社は川上峡のほとりにあり、社殿と楠が水面に映る。創建は564年と伝わり、古さよりも、午後の反射が今も続くことに驚いた。
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