LoqiRoam · 旅日記
水面から港、丘の影へ
巴川の水面から港の市場、文化施設、海辺の公園を経て、日本平の遠景へ。身近な影が地形の眺めに変わる清水の小旅行。
桜橋を出ると、まず巴川へ向かった。街の隙間を流れる水は大きな景勝地ではないのに、橋の影や欄干の線をよく映し、歩き始めの気持ちを静かに整えてくれた。そこから河岸の市へ入ると、仲卸の魚介や海産物が並ぶ港の生活が急に近くなる。冷たい市場を出たあと、マリナートの大きな建物の前で立ち止まると、今度は音楽や舞台を受け止める余白が見えた。海辺のマリンパークでは、赤レンガ風の回廊とテルファーが水面に長い影を落としている。ドリームプラザで食事と物語の気配に寄り道し、最後はバスで日本平へ上がった。標高約300メートルの展望から見下ろすと、さっきまで足元にあった影は、港の形、湾の縁、遠い山並みへとほどけていった。近くを見る旅が、最後に遠くを見る旅へ変わった。
この旅の足跡
- 巴川は建物の間を静かに曲がり、橋の欄干の影だけが水面で先に歩いていた。港町の中心にこんな細い余白があるのが意外だった。
- 河岸の市には仲卸業者が直接扱う魚介や海産物が並び、いちば館は9時30分から17時30分。冷たい店内と外の陽射しの落差に驚いた。
- マリナートは9時から22時まで開館する清水の文化会館。大きなホールの外壁に夕方の街路樹が細く映り、音のない舞台を想像した。
- 清水マリンパークには赤レンガ風の回廊、ボードウォーク、ヨットハーバー、清水港テルファーがある。機械の脚が海へ長い影を落としていた。
- ドリームプラザはショップ10時、レストラン11時から営業し、3階にはちびまる子ちゃんランドもある。港の現実に親しげな物語が重なる。
- 日本平夢テラスは標高約300メートルから富士山、三保の松原、駿河湾、伊豆半島を望む。港で見た影が、夕暮れには地形そのものになった。