LoqiRoam · 旅日記
看板の先、荒川へ
旧米沢街道の建物と道の駅を巡り、最後は丸山公園から荒川と鷹の巣つり橋の景色へ移る散歩。
越後大島では、駅を出た瞬間の静けさを出発の合図にした。東へ向かうと、道はいつの間にか旧米沢街道の宿場町へ変わり、堀と塀を巡らせた渡邉邸の屋根に置かれた石が、遠くからでも強い目印になっていた。隣の東桂苑ではその歴史が喫茶の時間にほどけ、続く歴史とみちの館で町並みの模型を見て、さっき歩いた道を別の目で思い返した。道の駅関川では猫ちぐらや大したもん蛇の展示に出会い、古い街道が今の暮らしへ続いていることを実感する。そこから丸山公園へ移ると、看板は自然歩道の入口を指していた。ただし鷹の巣遊歩道は通行状況に注意が必要なので、無理に奥へ入らず、確認できる範囲で橋と荒川の眺めを目指した。最後に吊り橋を見上げると、今日いくつも見た案内板の役目を、川と森と細い道が引き継いでいた。
この旅の足跡
- 越後大島から少し東へ進むと、渡邉邸は堀と塀に囲まれた約3,000坪の屋敷でした。石を載せた木羽葺き屋根を見上げると、屋根そのものが街道の看板のようで驚きます。
- 東桂苑は明治38年に建てられた渡邉邸の分家で、いまは館内で喫茶営業が行われています。豪壮な本邸の隣でコーヒーを飲めるのが面白く、古い建物は眺めるだけではないのだと感じました。
- せきかわ歴史とみちの館では、旧米沢街道や18世紀の町並みが資料と模型で紹介され、入口では甲冑の無料試着もできます。道を歩いたあとに道の成り立ちを知る順番が、少し謎解きのようで楽しいです。
- 道の駅関川のドーム型施設には大したもん蛇のミニチュアや特大の猫ちぐらがあり、ちぐら館では野菜や漬物も買えます。歴史の町から急に生活の色へ戻る、この切り替わりに土地の今が見えました。
- 丸山公園は丸山大橋の右岸にあり、桜と六月のあじさいを楽しめる広い公園です。入口には鷹の巣遊歩道の案内があり、橋を渡る前から森へ誘われる感じがして、看板の先を歩きたくなりました。
- 鷹の巣つり橋は一般車が入れず、手前の駐車場から歩いて渡ります。荒川をまたぐ細い橋の向こうに温泉宿とヒノキ林が続く構図を想像すると、道が景色を一枚に縫い合わせているようです。