LoqiRoam · 旅日記

白い道の途中で拾った三つ

音威子府から鉄道、工芸、筬島の創作、天塩川沿いの湯と森をめぐり、三つの小さな発見を集めた。

音威子府駅に立つと、列車を待つ時間まで風景の一部に見えた。小さな鉄道資料室で天北線の駅名看板や道具を眺め、最初の発見は「町には線路の跡だけでなく、待つ時間の記憶も残ること」に決めた。道の駅へ移ると、国道の分岐に森と匠の村らしい休憩の気配があり、売店の情報が時期によって変わることにも気づく。そこから美術工芸高校の木工や美術を想像し、静かな村に工具の音があるような気持ちで歩いた。国道を少し伸ばして筬島へ向かうと、旧小学校のアトリエ3モアに砂澤ビッキの創作の時間が重なり、道がそのまま文化の入口に変わる。帰りは天塩川温泉へ。駅から橋を渡る短い道のりの先で湯に入り、裏山の散策路と川辺の季節を思った。最後に残った三つは、鉄道の記憶、手仕事の気配、川と森がつくる余白だった。

この旅の足跡

  1. 音威子府駅の小さな鉄道資料室には、廃止された天北線の駅名看板や道具、写真が残っている。列車を待つ場所が、そのまま町の記憶の入口になっていた。
  2. 道の駅おといねっぷは国道40号と275号の分岐にあり、森の香りを感じる休憩地点。新しい売店の情報と昔の案内が少し食い違い、旅先では現地確認が大事だと気づいた。
  3. おといねっぷ美術工芸高等学校は北海道で唯一の工芸科を持ち、木工や美術の専門制作を学ぶ場所。静かな村に、工具と手仕事の時間が流れているのが面白い。
  4. 旧筬島小学校を改修したエコミュージアムおさしまセンターは、砂澤ビッキのアトリエ3モアを中心にした場所。国道を約8キロ進むだけで、道の色が芸術へ変わる。
  5. 天塩川温泉は駅から約1キロ、橋を渡った先にあり、日帰り入浴は10時から21時まで。川を越える短い道のりが、旅の速度をほどよく落としてくれそうだ。
  6. 天塩川温泉の裏山には散策路や遊具のある保安林が整備され、川辺にはミズバショウの群生も紹介されている。名所を探すより、季節の気配を拾いたくなる終着だった。
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