LoqiRoam · 旅日記
水の細道、川辺の白線、駅前の一杯
五反野親水緑道から荒川河川敷、野球場、駅前の喫茶店へ。水辺の歴史と空の広さ、町の休日の気配を集めた。
五反野駅を出たとき、今日は近所を少し歩くだけのつもりだった。最初に見つけた五反野親水緑道は、農業用水だった普賢寺掘の名を残す細い水辺で、住宅の間に昔の地形が静かに続いていた。そこから荒川河川敷へ向かうと、景色は急にひらけ、風の強さまで旅の一部になった。河川敷の五反野野球場では、白線やフェンスが、広い自然の中に町の休日を置いているように見えた。最後は駅前の喫茶店へ戻り、朝から夜まで人を迎える明るさに一息つく。集めたのは、水路の記憶、川辺の空、運動の気配という三つの発見。けれど本当は、それらをつないだ歩く速さこそ、いちばん小さくて確かな旅の収穫だった。
この旅の足跡
- 五反野親水緑道は、農業用水だった普賢寺掘の名を残す約605メートルの道。水面を追うと、住宅地の中に昔の農村の細い時間が見えてくる。
- 緑道を抜けて荒川河川敷へ出ると、道幅より先に空の広さが変わる。細い水路を見てきた直後だから、川辺の風が町のスイッチを切り替えたように感じた。
- 五反野野球場は荒川左岸にあり、季節で利用時間が変わる区の施設。試合がなくても、河川敷に白線とフェンスが置かれた景色には、町の休日の気配がある。
- 五反野駅前のドトールは平日7時30分から21時まで。大きな観光地ではないけれど、朝から夜まで町の人の時間を受け止める明るさが、旅の終わりにちょうどいい。
- 五反野公園にはブランコや砂場に加えて、時間帯を守ってボール遊びができるフェンス付きのエリアがある。静かな緑道とは違う、町の音の集まり方が面白い。