LoqiRoam · 旅日記

浜の白、魚市場の銀、衣の音

海辺、暮らし、魚の流通を順にたどり、最後にアジフライで三つの発見を結んだ。

御厨を出ると、まず大崎海水浴場の白い砂が迎えてくれた。駅から近いのに、視界がひらけると町の気配がふっと薄まり、海岸線の先にまだ知らない松浦があるように感じる。そこから道の駅へ移ると、鮮魚や野菜が並ぶ売り場に日々の暮らしが戻ってきた。アジフライで有名な町なのに、最初に印象に残ったのは玉ねぎの香りだったのも小さな発見だ。資料館では海と山の近さが歴史や文化を形づくったことを知り、そのまま魚市場へ向かった。荷揚げ、選別、冷凍、出荷までが一続きになった施設を思うと、昼の一皿までにも長い旅がある。最後は市場の食堂で、骨を抜いた松浦産アジのフライ。衣を割った瞬間の音が、朝の港と浜の風を一度に連れてきた。

この旅の足跡

  1. 白い砂浜が約150メートル続く大崎海水浴場へ。波音は明るいのに、海岸の先が思ったより静かで、夕方なら西向きの光も見たくなった。
  2. 国道204号沿いの道の駅で、松浦産の鮮魚や野菜が並ぶ。アジフライの町なのに、まず玉ねぎの香りに足が止まり、土地の食卓を想像した。
  3. 松浦の歴史を紹介する資料館では、海と山の近さが文化を育てたことを知る。展示を見たあと、町の坂道まで少し違って見えた。
  4. 松浦魚市場はアジやサバの水揚げ基地で、荷揚げから冷凍・出荷までつながる高度衛生化施設。見えない流通の大きさに、魚の旅も長いと驚いた。
  5. 市場そばの旬市場では、松浦魚市場の鮮魚や加工品を9時から販売。刺身にもできるアジが身近に並ぶと、港と昼ごはんの距離が急に短く感じる。
  6. 魚市場内の大漁レストラン旬は、毎朝松浦産アジをさばき、一匹ずつ骨を抜いてアジフライにする。衣の軽さの奥に、港の朝が隠れていた。
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