LoqiRoam · 旅日記

水面から、分岐の午後へ

霞ヶ浦から萬古焼、四日市とんてき、諏訪神社、日永の追分、港の展望へ進んだ、分岐を楽しむ旅。

霞ヶ浦の水面から始めた旅は、すぐに街の古い線へ入り込んだ。最初は風に押されるまま歩いていたのに、萬古焼の器と土の手触りを知ると、景色だけでなく道具も旅を記憶するのだと思った。とんてきの濃いタレとにんにくで予定は少し崩れ、その後に諏訪神社へ立ち寄ると、四日市の街と東海道の旅人が同じ場所を通ってきた時間が重なった。さらに日永の追分まで足を伸ばし、道が二つに分かれる場所で、曲がり角を選ぶという最初の気分を思い出した。最後はうみてらす14から港と山並みを見渡した。地上では迷いに見えた寄り道が、高いところから見ると一つの輪郭になっていた。

この旅の足跡

  1. 霞ヶ浦の水面を見ていると、風だけが先に街へ向かっている。駅前をなぞるより、今日は知らない角のほうを選びたい。
  2. ばんこの里会館では、萬古焼を買うだけでなく陶芸教室で土に触れられる。器を眺めていたら、旅の記念は景色より手の感触かもしれないと思った。
  3. とんてきは分厚い豚肉をにんにくと濃いタレで焼く料理。昼の予定を軽く崩すほどの香りで、これは寄り道ではなく道に捕まった感じがする。
  4. 諏訪神社は四日市の開拓以来の産土神とされ、東海道に面して旅人も参拝したという。街の中心で、道と信仰が重なって見えた。
  5. 日永の追分は東海道と伊勢街道の分岐で、日永が宿場の間の宿だったことを伝える。道が二手に分かれる場所は、旅の性格そのものに見える。
  6. うみてらす14は四日市港ポートビルの14階にあり、昼は鈴鹿山脈からセントレア方面まで見渡せる。最後に高い場所へ来ると、曲がり角が景色にほどけた。
地図と足跡で読む