LoqiRoam · 旅日記
川風から城下の赤へ
木曽川の青から庭の緑、絵馬と祭りの赤、横丁の食べ物の色を経て、犬山城から旅全体を見渡した。
犬山遊園駅を出ると、すぐ木曽川の青が広がった。川岸と堤防の二つの道を少し選びながら歩くと、駅前の近さを忘れるほど風が軽い。そこから有楽苑へ入り、竹や苔の緑に目を慣らした。庭の静けさのあとで出会った三光稲荷神社では、歴史ある城山の足元にピンクのハート絵馬が並び、古さと今の願いが同じ景色に見えた。隣の針綱神社では犬山祭の車山とからくりを想像し、静かな境内に動きの予告を感じた。昭和横丁ではカラフルなだんご、でんがく、レトロな看板が一気に増えて、色集めが味集めにも変わる。最後は坂を上って犬山城へ。黒い天守、青い川、城下の屋根を見下ろすと、寄り道の一つ一つが大きな一枚の風景になった。
この旅の足跡
- 川岸と堤防の二段の道を歩くと、木曽川の青と犬山城の黒い輪郭が同時に見えた。駅から三分なのに、空気が急に広くなるのがふしぎ。
- 竹や木立の間に国宝茶室如庵を抱える有楽苑は、犬山のにぎわいのすぐそばなのに緑の静けさが濃い。白い砂と苔の色差に足が止まった。
- 城山の足元に、歴史の重さとピンクのハート絵馬が同居している。かわいい色だけを見に来たはずが、犬山城主に守護神として崇敬された話まで気になった。
- 赤い社殿の印象だけでなく、毎年4月の犬山祭で13輌の車山が奉納からくりを披露する場所だと知った。静かな境内の奥に、動く祭りの色を想像した。
- 昭和横丁に入ると、恋小町だんごのカラフルな餡と、でんがくや地ビールの看板が同じ屋根の下に並ぶ。色を集める旅なのに、最後は味まで増えてしまった。
- 坂を上った犬山城は、木曽川沿いの独立丘陵に立つ現存天守で、最後に見る景色を一段高くしてくれた。黒い天守と川の青を並べると、今日の色が一本につながった。