LoqiRoam · 旅日記
海風から看板の街へ
海を見下ろすカフェから田ノ浦、森の社、動物園、美術館を経て、看板のある商店街へ歩いた。
西大分では、駅を起点にするだけでなく、最初から少し坂のある方向へ目を向けた。海を見下ろす古民家カフェで旅の焦点を合わせ、田ノ浦ビーチへ出ると、砂浜と芝生、人工島へ渡る橋が視界を大きくひらいた。そこから山側へ転じ、柞原八幡宮の急な参道を上る。日暮門と大樟の前では、道が単なる移動ではなく、時間を折りたたんだものに見えた。高崎山では森の静けさが生き物の気配に変わり、次にOPAMで建物と作品へ視線を戻した。最後は府内五番街。御影石の舗装、ベンチ、街路灯、からくり時計、店ごとの看板を拾いながら歩くと、海と森の旅が街の文字へ静かに着地した。
この旅の足跡
- 高台の古民家を改装したCIELO CAFEは、西大分の海を見下ろす場所。厚い生地の焼き菓子を想像すると、坂道の先が急に近くなった。
- 田ノ浦ビーチは砂浜だけでなく芝生と遊歩道、海に浮かぶ人工島まで持っている。橋を渡ると、散歩が小さな航海に変わるのが面白い。
- 柞原八幡宮では長い急階段の途中に日暮門があり、森の奥には樹齢三千年とされる大樟が立つ。看板より先に、道そのものが歴史を語っていた。
- 高崎山自然動物園は入園口からサル寄せ場まで徒歩約六分。山の中の気配が、案内表示を読んでいる間にも動いていそうで、静けさの次に置きたくなった。
- 大分県立美術館OPAMは展示だけでなく、金曜土曜は夜八時まで開き、ショップには大分の味と絵本作家の意匠を組み合わせた品もある。
- 府内五番街は御影石のカラー舗装、地中化された電線、ベンチや街路灯、からくり時計とブロンズ像が並ぶ商店街。看板を探す散歩の終点にぴったりだ。