LoqiRoam · 旅日記

水面から平野へ

公園、美術館、神社、木曽川、城跡、展望塔をつなぎ、地上の反射から平野の遠望へ移る散歩。

稲沢駅の近くを出て、まず稲沢公園のせせらぎに立った。芝生と木々の間で光は広がらず、細い水面だけを選んで揺れていた。隣の荻須記念美術館では、外の湿った緑から乾いた画面の明るさへ入り、同じ午後でも光には温度があると感じた。国府宮の参道では大木の影が足元を細かく分けた。そこから公共交通で祖父江へ移ると、木曽川沿いの砂丘と広場が急に空を大きくした。帰る方向へ戻り、清洲公園で五条川と城の輪郭を眺める。最後はツインアーチ138の高みへ上がった。地上で拾った水面、石、砂、川の色が、濃尾平野の上で一枚の薄い光になった。

この旅の足跡

  1. 芝生の端のせせらぎだけが、午後の白さを細く揺らしていた。約800本のバラを抱える公園なのに、今日は花より水面の反射が先に目に入る。
  2. 荻須記念美術館は9時30分から17時まで開く。外の木々を見た直後に入ると、パリの街を描いた画面の乾いた明るさが、園内の湿った緑と不思議に対照をなす。
  3. 国府宮神社の参道は、住宅地の明るさから急に木陰へ沈む。境内の石と大木は光を均さず、歩くたびに足元だけが明滅するようだった。
  4. 祖父江のワイルドネイチャープラザには約4.8haの広場があり、木曽川と野鳥の森に接している。砂の明るさは街の白とは違い、風が通るたび輪郭を変えていた。
  5. 清洲公園は五条川を挟んで清洲城の対岸にある。水面の向こうの城を見ていると、歴史は建物よりも、川に残る薄い空の色として近づいてきた。
  6. ツインアーチ138は高さ138m、地上100mの展望階から濃尾平野と木曽川を見渡せる。地上で拾った反射が、最後には川筋と屋根の細い光へほどけていった。
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