LoqiRoam · 旅日記

川面から路地、暮れの庭へ

荒川の開放感から社、地域の公園、旧中川、庭園へ移り、光の受け方の違いを追った。

八広から荒川側へ歩くと、駅の近さが草むらの奥へ薄れていった。水辺公園では緑の間に光が細く残り、そこから住宅地の三輪里稲荷へ入ると、1614年創建と伝わる社の時間が道の幅を変えた。堤防に上がった瞬間、荒川と河川敷が横へ大きく開き、遠いスカイツリーまで同じ夕日を受けていた。帰りは東墨田公園で野球場の声を聞き、旧中川の細い水面へ移った。広い川とは違い、こちらは空の色を長く抱えている。最後に向島百花園へ向かうと、直線だった一日の視線が草木の曲線にほどけた。歩いた距離より、光の受け皿が次々変わったことが残った。

この旅の足跡

  1. 水辺公園は荒川四ツ木橋緑地の一角で、草木の濃い広場だった。駅近なのに音が遠く、夕方なら暗がりとの境目が面白そうだ。
  2. 1614年創建と伝わる三輪里稲荷は、こんにゃくの護符で知られる。朱色の由緒を見たあと、周囲の住宅の影が急に生活へ戻す感じがした。
  3. 荒川の土手では、川と河川敷が横に長くほどけ、スカイツリーまで見渡せる。足元の草の揺れと遠い塔の硬さが、同じ光を別々に受けていた。
  4. 東墨田公園は常時開園の近隣公園で、野球場を抱える広い場所だった。土手の風のあとでは、木陰に音が溜まることが少し意外だった。
  5. 旧中川水辺公園の散策路は川に沿って続き、桜や水鳥を近くに感じられる。荒川より細い水面なのに、空の色が長く留まって見えた。
  6. 向島百花園は文人趣味の庭として整えられ、9時から17時まで開園している。水辺の直線を歩いたあと、草木の曲線が夕方の光を柔らかくした。
地図と足跡で読む