LoqiRoam · 旅日記

水の道、木陰の池、朝の一杯

喫茶、祈り、川湊、歴史、異国風の池をつないで、三つ以上の小さな発見を拾う岐阜の歩き旅。

田神から歩き始め、まずは喫茶店で岐阜らしい朝の速度に合わせた。そこから岐阜善光寺の静けさへ入り、写経もできる寺だと知って、旅は名所を急いで集めるものではない気がしてきた。伊奈波神社では山の気配を背に参道を進み、川原町では白木の格子の向こうに、紙や材木を運んだ長良川の昔を想像した。歴史博物館で歩いてきた景色を資料と照らし合わせると、町の輪郭が少し立体になる。最後は日中友好庭園へ。杭州を思わせる門と池が岐阜公園の木陰に現れ、暑い日の終わりに、思いがけない異国の涼しさをもらった。

この旅の足跡

  1. 青い外観のNEMSは、喫茶店なのに洋食とカフェの顔も持つ店。モーニングの街で、最初の一杯が旅のスイッチになった。
  2. 岐阜善光寺では、写経体験もできる寺だと知った。大きな観光地の手前で、静かに自分の呼吸へ戻れる場所が現れるのが意外だった。
  3. 伊奈波神社は境内を年間通して24時間参拝できる。時間に追われない参道を歩くと、街の中心に山の気配が深く入り込んでいるのが面白い。
  4. 川原町には白木の格子が続き、かつて紙問屋や材木問屋が並んだという。きれいな通りなのに、長良川の荷の往来まで想像できた。
  5. 岐阜市歴史博物館は岐阜公園内にあり、開館は9時から17時まで。歩いて見た城下町が、展示の中で別の輪郭を持ちはじめた。
  6. 日中友好庭園には中国風の門や土塀、杭州の西湖を模した池がある。岐阜の山際で急に異国の水景が現れ、最後の一枚が鮮やかになった。
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