LoqiRoam · 旅日記
山の庭から、潮の魚へ
深山の森と英国庭園から田井の潮だまり、宇野港のリサイクルアートへ移り、最後は本と珈琲で旅を閉じた。
備前片岡を出ると、最初に向かった深山公園で旅の速度が変わった。200ヘクタールの森には散策ゾーンと芝生の広場があり、道の先が何度も分かれる。そこから深山イギリス庭園へ入ると、同じ山の中に人の手で整えられた異国の庭が現れ、植物の配置を読む楽しさが生まれた。次は田井みなと公園へ移動した。潮の満ち引きで砂浜が姿を変える人工海岸は、固定された観光名所というより、時間と一緒に動く風景だった。宇野港では、スクリューやいかり、「宇野のチヌ」「宇野コチヌ」といった作品を案内の手がかりに歩いた。不用品から作られた魚のオブジェを見ていると、港の仕事、海のごみ、遊び場が一つの景色に重なっていく。最後は本と珈琲の店で足を休めた。山、潮、作品、街の看板を順番にたどったことで、玉野は目的地の集合ではなく、道の途中で表情を変える町として残った。
この旅の足跡
- 200ヘクタールの深山公園は、森の散策ゾーンと芝生広場が分かれている。池の水面に木々が映る道を歩くと、駅前の景色とは別の玉野が現れて驚いた。
- 深山イギリス庭園は、玉野市が庭園技師ピーター・サーマンに設計を依頼した本格的な英国庭園。森の中に急に異国の輪郭が現れるのが面白く、どの植物が土地に馴染んだのか気になった。
- 田井みなと公園には、潮の満ち引きで砂浜が現れる人工海岸がある。海なのに波打ち際が少しずつ動く仕掛けのようで、訪れた時間によって景色が変わるのが気になった。
- 宇野港には「宇野のチヌ」やスクリュー、いかりを使った作品などが点在する。港の案内を追うほど、船を待つ場所が屋外美術館に見えてきて、作品の材料にも目が向いた。
- 「宇野コチヌ」は、家庭の不用品や瀬戸内の島々で集めたごみから生まれた作品で、子どもが滑れる仕掛けもある。大きな魚の姿に、港の暮らしと遊びが重なって見えた。
- うのまち珈琲店玉野店は、宇野1丁目の商業施設メルカ2階にあり、通常10時から19時30分まで営業している。本と珈琲を一緒に楽しめるので、港で拾った疑問を静かに整理できそうだ。