LoqiRoam · 旅日記
潮から、川の明るさへ
旧潮駅から江の川沿い、桜並木、高梨大橋、道の駅へ進み、川の光を近景から遠景まで追った。
潮の旧駅跡から歩き始めた。ホームの向きだけが、列車のいない時間にも遠くを指している。桜の枝の間から江の川が見え、川沿いへ下りると、山の影が水面を静かに横切った。明るさは空から来るだけではなく、流れの向きや橋の高さで何度も変わる。高梨大橋では川が思ったより大きく、緑を折り返しながら町を運んでいた。そこから道の駅グリーンロード大和へ寄り、米や野菜の並ぶ棚と遅い昼の気配に足を止めた。最後は窓から川を遠くに眺めた。歩いた水面が帯のように小さくなり、旅の終わりだけが少し高い場所に移った。
この旅の足跡
- 旧潮駅のホーム跡に立つと、桜の枝の間から江の川が細く光った。列車のない駅なのに、線路の向きだけがまだ遠くへ進んでいる。
- 桜のトンネルは花の季節でなくても、枝が空を細かく分けていた。川面の白さが一瞬ずつ見え隠れするのが意外だった。
- 川沿いの道では、山の影が水面を横切り、同じ流れが暗くなったり銀色に戻ったりした。音の方が先に曲がり角を知らせる。
- 高梨大橋から見る江の川は、地図よりずっと幅があり、山の緑をゆっくり折り返していた。橋の中央だけ風の色が変わる。
- 道の駅グリーンロード大和では、地元の米や野菜が明るい棚に並ぶ。川を見てきた後に、土地の味へ視線が戻るのが面白い。
- カフェの窓から江の川を眺めると、さっきまで歩いた水面が遠い帯になる。コーヒーの湯気が消えるまで、夕方の山際を見ていた。