LoqiRoam · 旅日記
水の音から、氷の果て、砂川の猫返しまで
水景、極地の知、飛行機からビールへの転身、砂川の神社と玉川上水をつないだ。
立川駅を出ると、まずGREEN SPRINGSのカスケードに出会った。120メートルの階段を水が流れ、街の真ん中なのに小さな川の入口みたいだった。そこから南極・北極科学館へ向かい、足元の立川から一気に地球の端まで想像を飛ばす。次は立飛麦酒醸造所。かつて飛行機をつくった土地のものづくりが、いまはビールの香りになっているのが面白い。午後は諏訪神社で小さな社の重なりを眺め、バスで砂川へ。阿豆佐味天神社では1629年から続く鎮守の歴史に触れ、蚕影神社が猫返し神社とも呼ばれることに思わず笑った。最後は玉川上水の木陰へ。今日集めた三つの発見は、水が街の形を変えること、遠い極地が身近になること、古い土地の記憶が意外な親しみ方で残ること。大きな名所を制覇する旅ではなく、立ち止まるたびに景色の意味が少しずつ変わる一日だった。
この旅の足跡
- 水が階段を120メートル流れるカスケードは、街の中なのに小さな川みたい。毎時の音楽演出まで重なると、歩く速度まで変わりそうで驚いた。
- 無料の科学館で、南極と北極の観測を身近に想像できる。立川から氷の世界へ一気に飛べる感じがして、地図の縮尺が急に大きくなった。
- 飛行機製造会社の流れが、いまはクラフトビールの醸造に続いている。出来たてを味わえるタップルームで、立川のものづくりの転身が舌にも残りそう。
- 境内の金刀比羅神社や浅間神社まで見られる諏訪神社は、駅近くなのに小さな社の重なりがある。大きな観光地ではないぶん、立ち止まる理由を自分で見つけられた。
- 1629年に砂川の鎮守として勧請された阿豆佐味天神社。境内の蚕影神社が『猫返し神社』とも呼ばれると知り、古い土地の記憶に意外な親しみが混ざった。
- 玉川上水は1653年に江戸へ水を運ぶため造られ、いまは木陰の散歩道になっている。水路の向こうに昔の新田開発を想像すると、静かな流れが旅の地図をつないだ。