LoqiRoam · 旅日記

朱色から酒蔵色へ、伏見の駅前を歩く

藤森神社から墨染寺、御香宮、大手筋、酒蔵、寺田屋、水辺を巡り、最後に稲荷山の朱色へたどり着く伏見の色集め。

JR藤森では、まず駅前の道に近い藤森神社の朱色を拾った。馬の社らしい気配を見たあと、墨染寺へ向かうと、町の名前にまで残る薄墨色の桜の伝説に出会い、色は明るさだけではないと気づいた。御香宮神社では木立の中の御香水を見て、水が酒蔵の町を支えている感じを想像した。そこから大手筋商店街へ出ると、すずらん灯、菓子店、カフェ、日用品の店が並び、旅の景色が観光地から暮らしへ切り替わった。月桂冠大倉記念館と寺田屋では、白壁と木の色に歴史が重なった。最後は伏見港公園で川と空を眺め、公共交通で稲荷へ移動。千本鳥居の朱色を見上げたとき、駅前で集めた小さな色が、山の中まで続いていた。

この旅の足跡

  1. 馬の絵や社殿の朱色が目に入る藤森神社。勝運と馬の社として知られ、社務所は9時から17時。駅から歩いてすぐなのに、境内へ入ると音がふっと遠くなった。
  2. 墨染寺は、桜が薄墨色に染まったという伝説から「桜寺」と呼ばれる小さな寺。今は花の季節でなくても、名前だけで町の色が変わって見えるのが不思議だった。
  3. 御香宮神社では、名水百選にも選ばれた御香水を7時から19時に汲める。木立の緑、社殿の彩色、透明な水が同じ境内にあり、酒蔵の町の入口らしさを感じた。
  4. 大手筋商店街には、すずらん灯の名残とソーラーアーケード、老舗菓子店やカフェが並ぶ。観光色だけでなく生活の買い物色が強く、歩くほど町の現在が見えてきた。
  5. 月桂冠大倉記念館は酒造りの歴史を展示し、開館は9時30分から16時30分。白壁と赤い文字の蔵が水の町に続き、駅前で集めた色が酒蔵色へ変わっていく。
  6. 寺田屋は幕末の寺田屋事件で知られる船宿で、見学時間は10時から15時40分。月桂冠の蔵のすぐ近くなのに、木造の外観には別の時間が折り重なって見えた。
  7. 伏見港公園では、酒蔵の町を流れる水辺に出て、建物の色から空と川の色へ目を移せる。にぎやかな史跡巡りのあと、風だけを聞く時間が思った以上に効いた。
  8. 伏見稲荷大社の境内には楼門、本殿、千本鳥居、奥社奉拝所、稲荷山が連なる。最後に訪れると、最初の朱色が何倍にも増えたようで、駅前の色探しが山へ続いた。
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