LoqiRoam · 旅日記
青の前に、路地と琥珀
大浜の路地、みりん蔵、美術館、水辺、水族館、海辺を巡り、駅前の色を碧南の文化と自然へ広げた。
碧南駅を出ると、まず大浜てらまちの細い路地へ向かった。寺や蔵のそばでは、赤い門と土壁が角ごとに違って見え、駅前の今日の色から町の昔へ自然に入り込めた。次に九重味淋の蔵を思い浮かべると、木の梁や琥珀色の味が、碧南の景色を食卓まで延ばしてくれる。美術館では白い空間に作品の色を重ね、そこから油ヶ淵の水生花園へ出て、目を緑に休ませた。水族館では銀色や橙色の魚を眺め、最後は碧南緑地へ。衣浦の海風と大きな青空の前で、駅前から拾ってきた色が一枚の地図のようにつながった。
この旅の足跡
- 細い路地に寺と蔵が重なり、赤い門や土壁が歩くたびに現れる。港町の昔が近くに残っていて、次の角が少し楽しみになる。
- 江戸時代から続くみりん蔵で、木の建物と琥珀色の味を想像する。見学は予約制で一日二回、町の色が食卓にも続いている。
- 白い展示室の中で、藤井達吉の工芸や現代作品に色の重なりを探す。2023年に改装された場所なので、古い町の中の新しい風にも見える。
- 油ヶ淵のそばに水生花園があり、ハス池や田んぼビオトープが水辺をつくる。建物の色を見続けた目が、緑の細かな違いに気づき始めた。
- 日本沿岸の魚を中心に約300種類を見られる水族館。青い水槽の中に、駅前では拾えなかった銀色や橙色が静かに泳いでいる。
- 碧南緑地の港本町では、衣浦トンネルの気配と海風が工業の町らしい輪郭をつくる。空の青は広く、釣り人の道具の色まで景色に混ざった。