LoqiRoam · 旅日記
曲がり角の向こう、羽須美の赤い屋根
口羽の鉄道公園から宇都井、阿須那の町並みと賀茂神社、温泉を経て高原へ。廃線の記憶、暮らしの道、文化、休息、景色をつなぐ旅。
口羽を出ると、最初に見えたのは駅ではなく、駅だった場所を受け継いだ公園だった。線路の記憶を足元に置いたまま歩き、次は宇都井へ向かった。高く伸びる駅の姿は、同じ廃線の物語でも口羽とはずいぶん違って見える。そこからバスで阿須那へ移ると、古い旅館や商店、赤い石州瓦の屋根が山の間に集まり、道の曲がり方まで暮らしの一部に思えてきた。賀茂神社では牛馬市や神馬図額の話に触れ、町並みが偶然残ったのではないと知る。少し歩き疲れたところで霧の湯に寄り、最後は瑞穂ハイランドへ。集落の細い道から高原の大きな空へ、旅の尺度がふいに変わった。
この旅の足跡
- 廃線になった駅が、線路と記念碑を抱えた公園に変わっていた。静かなのに、昔の列車の速度だけがまだ足元に残っている気がする。
- 宇都井駅公園は、駅というより山の斜面に立つ細い塔のようだった。一般開放されていると知っても、列車のないホームを見ると少し不思議な気持ちになる。
- 阿須那の中心には古い旅館や商店、石州瓦の屋根がまとまっている。扇状地に家が集まる理由を考えながら曲がると、町が急に奥行きを持ちはじめた。
- 賀茂神社は阿須那の町並みの理由をたどれる場所だった。牛馬市と神馬図額の話を知ると、何気ない道幅にも商いの記憶が潜んでいるように見える。
- いわみ温泉「霧の湯」は阿須那の山間にあり、歩いて熱を持った感覚を静かに切り替えられる。名前どおり霧が似合いそうで、晴れの日にも少し待ってみたくなる。
- 瑞穂ハイランドは冬のスキー場だけでなく、夏にはバギーや自然サウナ、地元食材の体験も案内されている。谷の集落から来ると、空の大きさが少し急すぎる。