LoqiRoam · 旅日記
赤い門から、荒川の青まで
西新井大師の赤と屋根の色から、北千住の古い道と新しい看板、荒川の草と空、千住大橋の灰色へ。短い電車を挟み、駅前の密度から川辺の広がりまで歩いた。
西新井の駅前で旅を始めたとき、目についたのは行き交う人と店先の色だった。まず西新井大師へ寄ると、赤い柱と屋根の色が朝の光を受けて、街の入口を別の時間に変えていた。大師前駅の小ささに驚き、短い電車で北千住へ移動すると、古い道に新しい看板が並ぶ、密度の高い色の通りが現れた。古民家を生かしたカフェで黒いコーヒーを飲み、少し休んでから荒川の土手へ。看板の色が遠ざかり、草の緑と空の青だけになった。最後は千住大橋の灰色の線を眺めた。駅前の色を集めるつもりが、最後には街の外側にある静かな色まで拾えていた。
この旅の足跡
- 西新井大師の山門は朝の光で赤い柱と落ち着いた屋根の色がくっきり見えた。駅前の音が少しずつ遠のき、門前町の時間に入る感じがした。
- 大師前駅はホームと街の距離が近く、電車が建物のすき間から現れる。大きな駅とは違う、ひっそりした駅の色に少し驚いた。
- 北千住の宿場町通りでは、旧街道らしい細い道に飲食店や新しい看板が並んでいた。茶色い建物の隣に明るい色が来ると、街が会話しているみたいだ。
- 千住の古民家を改装したカフェで、木の梁と白い壁の間にコーヒーの黒があった。休むだけなのに、街の時間を少し分けてもらった気分になった。
- 荒川の土手に出ると、さっきまでの看板が急に小さくなった。草の緑、土の薄茶、広い空の青だけが残り、色を集める旅が呼吸になった。
- 千住大橋の近くでは、川面に薄い空色が伸び、橋の灰色がまっすぐ線を引いていた。派手な名所ではないのに、最後の景色として妙に頼もしい。