LoqiRoam · 旅日記

看板を追って、竹の葉の音まで

天満山の眺望から郡家のカフェ、竹林とミニSL、隼駅へ。看板と小道を手がかりに、里山、暮らし、文化、鉄道の順で町を歩いた。

因幡船岡を出たときは、駅の周りを少し歩けば十分だと思っていた。けれど最初に天満山公園へ上がると、八東川沿いの里山と集落が一枚の地図のように見え、歩く先を自分で選びたくなった。郡家へ下りる道では、店先の文字や小さな案内を追い、カフェ黒田で一度足を休めた。静かな店内で、観光地の説明よりも町の時間に近づけた気がする。その後、船岡竹林公園へ向かうと、景色は文字から葉音へ転換した。約200品種の竹が並ぶ小道を歩き、同じ園内のやずぽっぽで小さな蒸気機関車の存在感に驚く。最後は隼駅へ。木造駅舎と駅名板を眺めていると、看板は場所を説明するだけでなく、遠くから人を呼ぶ力も持つのだと気づいた。戻るころには、駅前の静けさも旅の終着らしく見えていた。

この旅の足跡

  1. 天満山公園は千本を越える桜の名所で、山麓から八東川沿いの里山を見渡せる。春でなくても、歌碑のある高みへ歩くと町の形が少し読めた。
  2. 郡家のカフェ黒田は駅から約435メートル、月火土日10時頃から17時まで。静かな営業日を選べば、観光案内より先に町の日常を感じられそうだ。
  3. 船岡竹林公園には国内外の珍しい竹と笹が約200品種育つ。細い幹の間の小道は、案内板を読むより風の向きを見たくなる不思議な場所だ。
  4. やずミニSL博物館やずぽっぽは竹林公園内にあり、8.4分の1スケールの車両を18両展示する。小さな線路の本気度に、思わず身をかがめたくなる。
  5. 隼駅は木造平屋の駅舎とホームが残る若桜鉄道の駅で、バイクの隼と同じ名から全国のライダーが集う。駅名板が旅の看板になっていた。
  6. 因幡船岡駅周辺の道を戻ると、天満山の高み、郡家の店先、竹林の緑、隼駅の木造という異なる表情が一本の線になる。帰り道まで発見が続いた。
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