LoqiRoam · 旅日記

看板の先で、宮崎の歩幅が変わった

大淀川の水辺、足湯、県庁、商店街、郷土料理、宮﨑神宮をつなぎ、看板から木立の静けさへ視線が移る散歩。

南宮崎駅を出たときは、目につく文字を追えば散歩になると思っていた。大淀川沿いの橘公園でフェニックスと水面を眺め、たまゆらの湯足湯でいったん歩幅をほどく。そこから県庁の古い本館と楠並木を通ると、街には観光の顔だけでなく、長く使われてきた骨格があると感じた。若草通りでは店先の誘い方やアーケードの看板を読み、途中でチキン南蛮を味わった。甘酢とタルタルの強い輪郭が、さっきまで見ていた通りの記憶を味に変えてくれた。最後に宮﨑神宮の木立へ入ると、にぎやかな文字を探していた目が、参道の曲がり方や足音の変化を拾い始める。駅から思ったより遠くまで来たけれど、戻る道では街が少し身近に見えた。

この旅の足跡

  1. 橘公園は大淀川の左岸に沿うリバーサイドパークで、フェニックスやブーゲンビリアが並ぶ。水面と南国の植栽が同じ視界に入り、駅からの気分が一気に旅へ変わった。
  2. たまゆらの湯足湯は大淀川沿いの温泉地にあり、無料で立ち寄れる足湯として紹介されている。川を見たあとに足元だけ温める順番が、散歩に小さな転換を作ってくれそうだ。
  3. 宮崎県庁本館は1932年竣工のゴシック風建築で、九州最古の県庁本館と案内されている。正面の楠並木まで含めて見ると、行政の建物が街の目印になる理由がわかる。
  4. 若草通りはアーケードの下に飲食店や物販店が集まり、天候を気にせず店先の文字を追える。整った案内と個性的な看板が隣り合い、暮らしの近さが面白い。
  5. チキン南蛮は宮崎市観光サイトでも郷土料理として紹介され、甘酢とタルタルの組み合わせが店ごとに工夫されている。看板に誘われて食べると、街歩きの記憶が味で固定される。
  6. 宮﨑神宮は神武天皇を祭神とし、狭野杉を使った明治期の社殿と木立の参道が特徴。開門は6時で、中心街から来ると音の少なさが急に際立つ。
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