LoqiRoam · 旅日記
八木で拾った三つの小さな輪郭
大堰川の橋と緑地、古民家の休憩、八木城跡、水辺の公園、木喰仏の寺をつないだ小さな発見の旅。
出発してすぐ、大堰橋の古い鉄の線と大堰川の広い水面が目に入った。橋は町を渡すだけでなく、川辺の暮らしを眺める小さな展望台みたいだった。緑地公園では桜の名所という説明の向こうに、グラウンドゴルフの余白や、誰でも腰を下ろせそうな川沿いの時間を見つけた。町なかへ戻って古民家カフェで休むと、梁の太さと野菜の味が旅の速度を落としてくれた。そこから八木城跡へ向かう道では、平らな町が山城の足元へ変わり、歴史が看板ではなく斜面の勾配として現れた。午後は車で文覚ふれあい公園へ足を伸ばし、小さな湖の芝生で景色をいったん水に戻した。最後の清源寺では、木喰仏の表情が一体ずつ違うことに驚いた。川、梁、仏の顔。今日はその三つをポケットに入れて帰る。
この旅の足跡
- 大堰橋は1935年架設のゲルバー式鋼橋で、両岸に桜並木が続く。橋の中央で川風を受けると、鉄の古さより水面の広さが先に心へ入ってきた。
- 大堰川緑地公園にはグラウンドゴルフ場があり、桜の季節は花見の場所になる。今日は緑地の余白に立って、観光地というより町の大きな縁側に見えた。
- 築100年以上の古民家を改修したHACHI HACHI cafe studioは、無農薬野菜を使い化学調味料を控えたランチを出してきた場所。古い梁の下で、町の時間が少し柔らかくなる。
- 八木城跡は明智光秀が改修した国内最大級の山城跡で、八木駅から徒歩約15分。登り始めると、さっきまで平らだった町が急に城の足元へ変わるのが面白い。
- 文覚ふれあい公園は小さな湖に面し、芝生広場やキャンプ場を備える。9時から17時、木曜定休という生活のリズムもあり、湖面を見ていると旅が急に休日らしくなった。
- 清源寺の羅漢堂には木喰上人が彫った十六羅漢像や釈迦三尊など22体の木喰仏が伝わる。山際の静かな寺で一体ずつ想像すると、最後に小さな表情の違いが残った。