LoqiRoam · 旅日記
丘の下で、蛙の数を忘れる
津古を起点に、三国丘陵の弥生遺跡、古代資料、蛙の寺、公園をつないだ寄り道旅。
津古から歩き始めたときは、駅の近くを一周して戻るくらいのつもりだった。けれど住宅地の角を一つ曲がると、道は三国丘陵の低い起伏へ吸い込まれた。三沢遺跡では、約2100年前の集落が尾根に沿って営まれていたと知り、いま立っている地面が急に厚く感じられた。古代体験館で展示を補い、次は横隈の如意輪寺へ。立つ観音と大量の蛙という組み合わせは、厳かな歴史散歩に小さな冗談を混ぜてくる。帰りに大保公園で空を見上げると、旅は名所の数ではなく、気分の切り替わりでできているらしい。最後は津古へ戻ったが、行きにはただの住宅地だった隙間や用水路の曲がりが、帰りにはちゃんと終着の景色になっていた。
この旅の足跡
- 津古の住宅地を少し外れると、低い丘へ向かう細道が見えてきた。駅前の近さなのに空気が一段静かで、最初の角を曲がって正解だった気がする。
- 三沢遺跡は約2100年前の弥生集落で、四つの尾根に住居跡や貯蔵穴が残る。眺めは穏やかなのに、足元だけ急に時間が深くなるのが不思議だ。
- 古代体験館おごおりは三沢5147-3にあり、火曜から土曜の9時から17時まで開館。屋外の遺跡を見た後だと、展示室が地面の断面図みたいに感じられる。
- 横隈の如意輪寺は、立つ如意輪観音と約5000体ともいわれる蛙の像で知られる。静かな山門を想像して行くと、数の多さに少し笑ってしまう。
- 大保公園は小郡市大保1110-3。寺の蛙たちを見た後に来ると、遊具と空の広さが妙に現実的で、旅の速度を戻してくれる。
- 戻り道では、来たときに見落とした用水路の曲がりと家並みの隙間が気になった。大きな見どころはないのに、終わり際ほど町の輪郭が近くなる。